私が社内SEを辞めた理由
社内SEは納期がゆるいので、残業は少ないし、好きなペースで仕事できて楽なイメージですが、デメリットもあります!
私は2つの会社で社内SEを経験しましたが、実際に残業は少なく、腰を据えて仕事ができました。
しかし、それ以上に嫌なことがあったので、退職しました。
今回は、社内SEがなぜ嫌になったのかを紹介します。
社内SEの嫌なところ
スキルアップが難しい
このご時世だといつ会社が潰れるか分からないし、常にスキルアップして自信を付けておくことが大事だと思います。
特に中小企業ならその必要性は高いです。
主な業務は外注管理
中小企業の社内SEは、バリバリ開発するよりは、マネジメント業務が多くなります。
なぜなら、IT部門の社員が少ない為に外注を利用するからです。
私が勤めた社員100名ほどの会社は、私を含め2名のSEしかおらず、社内各部署から浮上する問題の解決は、ほとんど外注に依頼していました。
そのため、外注の管理業務が主でした。
社内から出た要望を外注に伝える「橋渡し」的な役割を担います。
そうなると、ITスキルよりは、要件定義するために、会社独自の業務知識の方が必要となります。
なので、最新技術をキャッチアップしながら開発したいという方には、中小企業の社内SEはおすすめしません。
最新の技術に触れる機会が少ない
基幹システムは一度導入してしまうと、そう簡単に変わらず、できるだけ長く使い続けます。
特に要望がなければ、新規開発は無く、保守と運用がメインになります。
もし、既存システムが古ければ、新しい技術に触れる機会は、ほぼありません。
時が経つにつれ、古くなるシステムを扱い続けるので時代遅れになってしまいます。
初歩的な質問対応が多い
初歩的な質問対応が多いと、自分の業務に集中できず、モチベーションも下がってしまいます。
集中して業務に取り組みたいときでも、急なトラブルや社員からの問い合わせがあれば優先する必要があります。
社内SEは、同じ職場でずっと働くため、社員とのコミュニケーションも重要です。
質問対応は、社員と仲良くなったり、業務知識を深め、システム改善に繋げる良い機会でもあります。
私は100人規模、1000人規模の会社で働いた経験がありますが、いずれも初歩的な質問が多かったです。
特に、規模が小さいと社員との関係は親しくなりやすいため、その傾向は強かったです。
ヘルプデスクでは、主に「社内システムの使い方」や「Microsoft Office 全般の使い方」について対応しますが、パソコンを使ったことがない人に授業をするような感じです。
しかも、質問してくる人はあまり覚えようとしません。
「困ったらまたあなたを呼べばいいから」といった感じで同じ内容で何度も呼ばれます。
メールが送信できない、Excelが動かない、PC起動遅いなど。
大半がエラーの内容を読めば誰でも解決できるような初歩的な内容です。
これを毎日繰り返していると、スキルアップができず、危機感と焦燥感に襲われます。
マニュアルを作ったとしても、教えてもらった方が早いからと、呼び出され、使い方を説明した挙げ句、そのまま資料作りをさせられることもありました。
給料が低い
社内システムの管理を行う情報部門は利益を上げない不採算部門です。
そのため、会社によっては、極限まで人員削減したり、他部門から軽視される傾向があります。
ちなみに、私の給与は28歳で月給手取り16~18万円ほどでした。
これは、どこで社内SEするかにもよりますが、、
社内SEに向いてる人
私が辞めた理由を踏まえて、どんな人が社内SEに向いているか考えました。
会社に尽くしたい人
社内SEは自社の業務効率を向上させる為に仕事をします。
そのため、会社独自の業務知識を深める必要があります。
1つの会社で一生働き、会社の業務を円滑にするにはどうしたら良いか考え、発展に貢献し続けたいと思える方には向いているのではないでしょうか。
外注を管理して幅広い業務に携わりたい人
社内SEは収益を上げない部署なので、比較的人数が少ないのです。
そのため、自社独自のシステムに長く携われますが、開発にガッツリ携われません。
外注や派遣を上手く使って、インフラやシステムなど幅広く効率的に改善することが多いです。
なので、基本的なITリテラシーを高めつつ、現場の業務理解が重要になります。